概要



    

 人間存在研究領域
 Humanities and Science of Art
 へようこそ
 不思議なその魅力を紹介します。


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 間存在の深さと輝き
  ──真・善・美の探求
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わたしたち人間は、この地上に、風になびく
一本のか弱い「葦」として生を享け、
やがて避けがたく死んでいきます。

しかしながら、この卑小な存在としての人間は、その生に限りがあるからこそかえって、輝きにみちた瞬間を享受し得るともいえるのではないでしょうか。

人間は、「死すべき存在」だからこそ、
時間を生き、美を感じて、
芸術制作を行う。
あるいはまた、より善く生きようと
懸命に努力する。
そういえると思うのです。
※⇒【ビートたけし:「死の準備」】
聖女ルドヴィカ

人間存在研究領域では、哲学、倫理学、
美学・芸術学などを専門とする
専任スタッフが、人間存在にまつわる
これら根源的な問いと意味とを
真摯に受けとめ、
それぞれに独創的かつ学際的な方法で
研究を進めています。

現在、医療・情報技術、政治、経済
社会コミュニケーション、自然環境、
芸術・文化行政などの現場では、
さまざまな「軋み」と「歪み」とが
露呈しつつあります。
野田弘志:Egg
現代の人間社会におけるこうした困難な問題にみずからが懊悩しつつ、
人間存在のあるべき姿を模索し、それを呈示すること。
それが、この領域のめざすところです。

これはまさに、知的創造人として社会を革新し、未来を積極的にデザインしていく、じつに魅力にみちた「知の営み」なのではないでしょうか。


人間存在研究領域 Humanities and Science of Art
   人間科学部門 Human Sciences

















        ミケランジェロ:ピエタ(於サンピエトロ大聖堂)



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特色と方針
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人間存在論分野では、各専門スタッフが、現代思想、哲学・哲学史、倫理学、美学・美学史、芸術学、社会理論、文化哲学など個別学問を駆使しながら、比較研究という手法を共有して、指導・教育をおこなっています。
この「比較」という視座は、東洋と西洋、古代と現代といったぐあいに、時空をびゅんと超えたスケールの大きなものです。それはまるで、宇宙飛行士のような身の振る舞いと、眼差しの開眼かもしれません。


「薄くて、信じられないほど壊れやすい殻。
 そこにすべてがある。
 愛しい者たちすべてが、
 歓びと哀しみのドラマのすべてが。
 そこにこそ、いのちがあり、
 そこにこそ、素晴らしいもののすべてがある」

人間存在の研究をへて辿り着くのも、おそらく
宇宙飛行士たちのそんな言葉に
重ね合わせることができるかもしれません。

さてそのうえで、本領域の最大の特徴は、美術館・博物館学芸員の養成指導、マスコミ業界(新聞、放送、出版)や公務員(行政、臨床哲学)など高度専門職への対応も非常に充実しているということです。むろん、専門研究者(大学教員)への道もひろく開かれています。


















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 授業科目
 担当教員(専門分野)
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  • 人間存在基礎論
  • スティーブン トレンソン宗教学、思想史、比較文化論)
  • 現代思想
    古東 哲明(現代哲学、 比較思想、 神秘思想、臨床哲学、現代倫理学、 死生学)
  • 応用倫理学
    堀江 剛 (応用倫理学、 コミュニケーションの哲学。とくにスピノザ研究など) 
  •          
  • 美的存在論
    桑島 秀樹(西洋美学・美学史、 芸術文化論、
  •      崇高理論、イギリス表象文化論など)
  • 芸術存在論
    青木 孝夫(日本を中心とする比較美学、比較文化・芸術思想、上演芸術論など) 
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  • 大島 徹也 (美術史、現代アートなど)



        黄金の時:観音沖から宮島を望む
☆入学を希望する方はご遠慮なく上記の関係する教員に連絡下さい。また総合科学研究科の入学試験の詳細についてお知りになりたい方は、以下をご覧下さい。